丸竹ロッド製作(レイクトラウト用)

ついにというかMクラスのロッドが欲しくて思案中だったのを作ってみることに。

メインブランクは矢竹の節間が詰まった太くて短い竹を使用。根本φ15の太さ

3本つなぎでバット部分が取り換えられる船用のジョイントを使って計4本

全長は3050mm(10フィート) ルアー重量はフルショットMax20g程度かな。

この長さが自分では一番扱いやすいと思ったから。

穂先はカーボンソリッドの4.8㎜~1㎜の全長800mm

ガイドはシーバス用のチタンフレームにトルザイトリング仕様の高級品。

リールシートは富士製のDP18セパレートフェルール仕様。

バット部分は布袋竹の根元部分、ごつごつがいい感じに出てます。数年前に船ヒラメ竿用に製作した物。

グリップ部分は新聞紙を巻き付け形を作りタコ糸を巻いて固めた後、麻糸の飾り巻きでフィニッシュ。

薄めたエポキシで荒くけば立つ程度に固めてあります。

上のグリップ部分は太い25㎜程度の竹に麻糸を巻いて仕上げてみました。

トップガイドと中間ガイドを追加購入して計11個で構成。

バランスを見ながらガイドの配置を決めますが、これがなかなか大変。

ガイドを仮止めしてから一度ラインを通しておもりをぶら下げて曲がり具合を確認します。

これをしないときれいな弧を描くことができないので必須です。一発で決まれば御の字です。

バッドエンド部分にエンドキャップを取り付けてみました。バットは10mmの穴で芯抜きをしてあって、

中に何かしら入れられるようになってます。

今回使用している金属フェルールは外径7.5㎜と5.5㎜。竹の直径マイナス1.5㎜で選んでます。

ブランクの節の中間部分には補強巻きを施して割れを防ぎます。

補強巻き

補強巻きはロッド製作には欠かせない作業です。

竹を曲げてみるとどこで折れるのかがわかると思います。限界まで曲げていくと節と節の中間がつぶれるように

割れます。節の部分は芽の方向に曲げると簡単に折れてしまいますが直角方向は大変強度があります。

そのためにガイドを取り付ける際は芽と直角方向に配置してなおかつ、なるべく節の中間付近で補強巻きも、

兼ねるように配置します。

それでもガイド配置のバランスがあるのでずれた場所は補強巻きを行います。

口巻き(継ぎ手部分)はキシャギと言って竹の表面を少し削って糸を巻くのが正解です。

要は接着が悪くて糸がはがれやすくなる為です。ジョイント部分の糸がはがれると簡単に折れてしまうので

できるだけやったほうがいいでしょう。

自分の場合、削る程度が今一つ分からないのでペーパー掛け程度にしています。

絹糸総巻き補強というのがありますが手巻きだとどえらい時間がかかります。ボビン1.5本400mくらいかな?

半日以上かかりまして、よっぽどじゃないともうやりません。ひたすら巻くだけですので大変です。

モーターを使えば早いんですが、補強が必要な釣りじゃなければ段巻きで十分かな。

塗装はガイド取り付け前に合成漆の本透明2回塗り。

ガイド部分や補強巻き部分はエポキシ樹脂浸透塗後、本塗り1~2回で完成。

あとは実釣あるのみです。まってろレイク&本ます

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