モタードバイク

モタードバイクって何?

モタードバイクとはオフロードコースと舗装路をより早く走るために作られたマシンです。ジャンピングスポットもあります。ずいぶん昔スーパーバイカーズと言う余興のようなレースがありましたが超有名レーサーでの世界一決定戦みたいなレースでしたね。コースは舗装路、モトクロスコース、フラットトラックコースがあり日本では考えられないコースです。最近ではバンクもジャンピングスポットも舗装してあるコースが海外ではありますね。日本とかヨーロッパ(行ったことはありませんが)の地形ではモタード車がマッチしているんじゃないでしょうか。狭い曲がりくねった峠道なんか楽しいですよ。

どんなマシンなの?

昔のスーパーバイカーズのマシンは2ストモトクロッサー500CCかダートトラック用750ccなんかが有力でしたね。モトクロッサーのタイヤホイール、ブレーキをダートラ用に換装したものにダートラ用タイヤをはかせていました。今で言うモタ車の原型でしょうか。今でこそ洗礼されたマシンがたくさん出ていますが、当時もこんなバイクが市販されればいいのにと思っていましたね。あれから20年ほどたってやっと出たって感じです。

当時の私は市販のCRM250を改良して乗っていました。(現在も根強い人気)2スト250のパワーと軽量な車体で運動能力は最高でしたね。さすがに2スト500CCは市販されていないし乗りこなせるものではないです。化け物です。何度かコースで500ccのモトクロッサーを走らせた経験がありますがアクセルを開けることが怖くてできなかったのを覚えていますね。

現在は4ストに移行してパワフルだけど扱いやすいマシンがたくさん出ています。少しお高いですが。

お勧めは?

代表的なのがヤマハWR250、カワサキDトラッカー、スズキDR400、ホンダXR250なんかは人気がありますね。ホンダではついにCRF450のモタード車じゃないですがオフ車が出ましたしいいんじゃないでしょうか。ただいじるとなるとそれ相応の出費を覚悟する必要がありますので注意。もともとモタード仕様のマシン購入がおすすめですね。エンジンに関しては最近のマシンは電子制御が主流の為、メカに強いだけでは難しく電気系(コンピューター)に詳しくないと厳しいですね。マニアックなマシンはショップに通って仲良くなるのが一番でしょう。

フルストロークしたときサイレンサーと干渉してますが問題なし。

これは5年ほど前購入した2005年モデルCRF450Xのモタード仕様の逆輸入バージョン(中古で70万ほどでした)かなり手が入っていましたね。特にぶっといタイヤ(160/60)をはかせるのでファイナルギヤに3㎜のスペーサーを咬ませオフセットします。チェーンスライダー改良、チェーンガイドの追加とか。そうしないとタイヤとチェーンが干渉してしまいます。フロントギヤーはノーマルのほうがいいでしょう。オフセットしたのを特注で作る必要がありますし、チェーンとフレームが少し干渉しますのでお勧めできません。このバイクには特注のフロントオフセットスプロケが特注で付いてましたがフレームと干渉していたのでノーマルに戻しました。ノーマルでも少しだけオフセットできます。フロントブレーキの大口径化は必須です。ブレンボの4ポットキャリパーをつけマスターシリンダーもビッグバイク用に交換。強力なストッピングパワーを発揮します。合わせてブレーキング技術向上も安全に早く走る秘訣でもあります。

外車に関してはハスキーやフサベルなんかもいいみたいですがやはり国産車が一番だよってバイク屋の店長に進められて購入。(逆輸入車ですけどね。)残念ながら現在国産のレーサーを改良した公道を走れる車両は販売していない様です。

どこがいいの?

先ず見た目、太いタイヤとデカいブレーキ、シュッとした車体がもたらすスマートな見た目。もともとレーサーなので余計なものがついていません。公道仕様なので保安部品はちゃんとついていますw。車検対応です。

軽い車体とパワフルなエンジン。120㎏程度の車体に50馬力オーバー。(Xなのでワイドです多分w)クロスミッション5速。強靭なフレームと足回り&ブレーキ。

エンジンに関してはアクセル開度に対してのピックアップがすごいの一言。回転の上りと下りが非常に早い。モトクロッサーよりは若干落ちるが、一般車のバーンじゃなくてバンって感じ。

これの良いとこはこれ位です。(正直割り切って乗ってます。)

エンジン回転の上がり下がり(ツキのよさ)の速さに対して慣れないとじゃじゃ馬ですし、ケツは痛いし、燃費は悪い、発電が弱く(フライホールが小さい為)ライトが暗いしバッテリーが上がりやすい。(キックはついてるけどつらいよ。)信号待ちなんかエンストにチョー気を使います(アイドリングを少し高めで対応)。おまけにオイル消費が激しい、燃料満タン2回ほどでオイルも足さないとやばい。レーサーを公道で乗る場合はそれなりの覚悟が必要です。

メンテナンスについては街乗り程度ではそれほど神経質になる必要はないでしょう。オイルの減りが早いのでこまめにチェックぐらいでしょうか。また、振動が一般車に比べ大きいので常に各部の点検は怠らない様にしています。ハンドルの振動対策としてはバランサーを挿入しています。近所を乗るくらいでしたら必要ないのですが100㎞位走行すると手がしびれるのでさすがに挿入しました。

走り方

意外とどうやって走らせればいいのか疑問の方もおられるのではないでしょうか。

市販車であれば何も気負う必要はありません。ライポジもオフ車そのものですしオフ車に比べてタイヤが小さい分車高も若干低く足つき性もいいです。リヤサスのセッテイングは乗車したときの沈み込み量で調整します。フロントフォークは突き出しで調整。細かいセッテイングは難しいので最初はショップで確認しましょう。モトクロッサーの場合105㎜くらいで調整してます。

実際の走りはモトクロスを経験された方は問題ないかと思いますが、前後に長いシートをフルに使って体重移動を行えばいろんなシチュエーションに対応できます。

ブレーキングは少し腰を引きリヤ荷重、この時体重は(ニーグリップ&くるぶしグリップ)足と腰で支えます、腕は軽く曲げ突っ張るようにブレーキをかけシフトダウン。この時腕に余計な力を掛けない様にしましょう。減速したら素早く前に体重を移動しますが、ニュートラルでいいでしょう。倒しこみと同時にアクセルは全閉からパーシャルにします。タイヤのグリップをお尻で感じながらアクセルを開けていきます。出口が見えたらリヤ荷重でアクセルON。これを素早く行う。上体はリーンアウト→リーンウイズ→リーンイン。頭は常に水平に近く(これ大事)。ハングオンもありだがどうしても安定しないのでしません。

パワーのあるバイクで加速の時にフロントを少し浮かしながらのフル加速は最高に気持ちいい。ニーグリップかくるぶしグリップをしっかり行い上体はイン側、ハンドルは少しカウンター気味かな。コーナーでは足は出しても出さなくてもOK。私の場合ひざはなるべくタンクに当ててます。このほうが上体が安定する為です。

正直サスペンションが長いので積極的に動かないと安定しないのでこんな走り方です。リーンアウト、リーンウイズ、リーンインの基本をマスターしましょう。しっかりマスターすれば安全で一番速いです。

結論は?

バイク自体趣味性が強い乗り物。自分の好みに合ったマシンを探すのもまた楽しいですし、とんでもない値段、1000万超えとかのバイクもありますが、趣味性の強いものはえてして高価なものです。そこに魅力を感じるならば廻りのことなど気にする必要はないでしょう。私の場合はCRFのモタ車が最高にはまった1台ですね。今のCRF450Xモタード仕様は最高速は必要としていない(それでもばかっ速いですがw)ので3速当たりで楽しめるようにセッテイングしている状態です。また、どんなシチュエーションでも楽しめ比較的簡単にセッテイングを変えられるのがモタード車の魅力じゃないでしょうか。皆さんもぜひモタ車を楽しんでみてはいかがでしょうか。



コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA