丸竹ロッド制作(ルアーロッド)

目次

  1. 竹の選別と穂先
  2. リールシートとグリップ
  3. ガイド
  4. フェルールジョイント

1.竹の選別と穂先

竹の選別は矢竹と根曲竹と布袋竹から2年以上乾燥し矯めが終わったよさげなのをそれぞれチョイス。今回は穂先はすべて軽くて折れにくい感度良好な素材で考えカーボンソリッドを使用します。削って使うこともできます。

穂先に使用するのはいろんな素材があるので各素材の特性を生かして使用できます。

船用穂先上からチューブラーカーボン先端ソリッド、グラスソリッド、竹合わせ穂

右側から

張りがある矢竹で元径11㎜先径8㎜。穂先は穂先用矢竹250㎜+カーボンチューブラー250㎜+カーボンソリッド400㎜の組み合わせで全長6.5フィートの2ピース。(一番使いやすいかも)

ちょっと太めの矢竹で元径13㎜先径9㎜の1150㎜のバット用矢竹と穂先用カーボンソリッド900mm 先径0.8mmx元径4.8mm。全長6.6フィートの2ピース(河川や湖用だな)

粘りがある根曲竹で元径13㎜先径9㎜1100㎜と穂先用根曲竹250㎜+カーボンチューブラー250㎜+カーボンソリッド400㎜の組み合わせで全長6.5フィートの2ピース(ちょい重いけど粘って面白い)

張りがある細身の矢竹で元径1150㎜先径8㎜。穂先は穂先用矢竹250㎜+カーボンチューブラー250㎜+カーボンソリッド400㎜の組み合わせで全長6.6フィートの2ピース。ガイドはベイト用をチョイス。(タイラバ用にいい)

1本穂先が多いのは一番右側のがカーボンチューブラー

張りがある細身の矢竹で元径10㎜先径7㎜750㎜。穂先は穂先用矢竹500㎜+カーボンチューブラー150㎜+カーボンソリッド2㎜*0.9㎜*350㎜の組み合わせで全長5.7フィートの3ピースパックロッド。

粘りがある細身の布袋竹元径11㎜先径5㎜。穂先は布袋竹にカーボンソリッドの組み合わせ、全長5フィートの2ピースベイトフィネス。グリップに根ほりの布袋竹使用。

上記計6本のルアーロッドを作成。あと1種類丸節竹を使ったロッドを今後製作予定でいる。

丸竹ロッドは二度と同じものができないから組み上げて、釣ってみるまで正直どんなロッドになるかは今の自分にはわからない。

使用してみてダメなところは作り直しをすることでいいものができるはず。

冬の寒い時期に採取した竹を3か月ほど天日干し。ある程度色が抜けたら陰干し乾燥1年以上。
ジャストエースのソリッドティップ。いろんな調子がありますがソリッドなので自分で調子出しも可能。

2.リールシートとグリップ

三通りのリールシートを使用。

一つはこれ海外製のセットもん。

スピニングリールシート 釣りロッドハンドルグリップ 釣りロッドハンドルキット|stk-shop

もう一つはfuji製の富士工業(Fuji工業) リールシート DPS-SD16(CC)

これをスケルトンシート用にカットして使います。(購入もできるのですが古いのがあったので(笑))

富士工業(Fuji工業) リールシート DPS-SD16(CC)|ozatoya

これはスリムなタイプのfuji製リールシートです

富士工業(Fuji工業) リールシート TVS-TJS16|ozatoya

これはベイト用のパーツになります。

いろんなタイプがありますので好みに合わせて選ぶことができますよ。

グリップに関しては竹、木、鹿角、コルク、発泡ウレタン(エバ)とかあります。

グリップをカスタムするだけでもいろんなことができるので楽しくなります。

エバーグリップに熱収縮タイプのすべり止めチューブと取り付け。汚れ防止にも役立ちます。
これは古い布袋竹の根本の部分を適度にカットして使用。
こんな感じに

これ↑大事※セパレートタイプのリールシートはリールをセットして位置決めをしっかり行う必要があります。

一体物は取り付け簡単

木と竹
鹿角(重量あり)

3.ガイド

セットで購入するのが一番安上がりだと思います。

チタンのtorziteリングは高級ですがとにかく軽いです。カーボンフレームはもっと軽いけど竹には合わない気がするが、そのうち使ってみるか?

取付位置は参考寸法を基準に調整します。

テープで位置を決めたらアロンαでガイドを仮止め

好みのスレッドを下から密に巻いていきます。この時点でリールを取り付けて曲がり具合をチェック。

エポキシ樹脂でコーティング。最初は糸にしみこませるために薄く、乾いてから再度コーティング。ロッドほるだーが必要ですが、10分くらいの速乾性のエポキシ樹脂を使えば何とかなります。

4.フェルールジョイント

軽くするためにはカーボンや竹のフェルールを作るのがいいんですがもっぱら金属製を使ってます。専用で販売されてるので手っ取り早くて簡単な理由からです。そのうち製作してみるかな?

1個数百円です。

自分の場合メス側は竹の中にしまうやり方です。専用ドリルはないので慎重に穴をあけます。必ず割れ防止のためにテープか糸で補強してから穴あけします。万が一割れても補強糸を巻けば問題なく使用できますが慎重にゆっくりと穴あけ、たまにドリルの歯が食いついて抜けなくなる場合があります。そろそろ専用の刃を仕入れるかな。

補強巻きを施してコーティング。

雄側には心材にグラスソリッド芯を使用して補強。フェルールの1.5倍くらいの長さでOK。補強巻き後コーティング。

フェルール固定は速乾性のエポキシ樹脂を使ってある程度液だれしなくなってから、ジョイント同士を繋いだ状態で接着する必要があります。いかにまっすぐ固定するかが難しいところ。あとで曲がりを取ろうとあぶってしまうと接着がはがれる場合があるのでここは慎重に行います。これがうまくいけばいいロッドの出来上がりです。

まだまだ発展途上の竹竿です。天然素材の竹と人口素材の組み合わせで面白い釣りが出来ればと試行錯誤中。

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