竹竿(穂先つくり)

合わせ穂

竹竿で重要な穂先を製作しようと試行錯誤を繰り返していて、たまたま竹製の菜箸が家にあったのでこれで作れないかと思い試してみることに。

この菜箸はうちの実家の父親が生前製作していたものですが、孟宗竹を削り出した一品物。まだたくさんあるので使わない手はない。

右が菜箸左が表皮を背中合わせに接着したもの。

菜箸の表皮の部分を残し薄く削り2枚をエポキシ樹脂で貼り合わせます。2枚合わせの穂先です。

ボンドが完全に乾いてから所定の太さになるまでサンドペーパーややすりで削ります。調子を見ながらの作業です。今回は先端2㎜、元4.5㎜で作成。

木工ボンド使用

程よい調子が出来たら穂持ちに接着します。穂持ちの先端はドリルである程度穴径(今回4㎜)を広げますが、ほぼ同じ太さですので当然入りません。そこで先端を十字に切れ込みを入れ差し込みます。ここで重要なのがボンドは木工用を使うことだそうです。(あとで補修するときに比較的簡単に取り換えできるようにするためです。)

ボンドをたっぷりつけて差し込み糸やテープで固定します。硬化したら表面を少し平らにペーパー掛けします。

テープで固定

強度を上げるために糸巻きで継ぎの部分を最初に補強します。エポキシを薄めて塗り込み、乾燥後に今回は穂先の補強もかねて総巻きで仕上げます。これに薄めたエポキシを塗り下塗り完了です。色を付けたい場合は色つきの絹糸を巻けばいいでしょう。センスが問われるので注意してください。

こたつに入ってのんびりと。
慣れてくれば30分くらいで巻けるようになります。

下塗り後はガイドを取り付けることになるのですが、補強もかねて継ぎの部分にはガイドが来るように(重要)セッティングします。

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