丸竹ロッド製作(フライロッド)

ダブルハンドロッド
どうしても丸竹でダブルハンドロッドを作りたくて試行錯誤中。
1本目は完成したものの非常に重い。3200㎜の長さがあり、片手ではまず振れない重さ。というのも、試し振りで実際に340グレインのスカッジラインを投げてみたものの2投目でブランクのジョイント部分が1番目でバキッと見事に破損。粘りがある根曲竹を使用したのだがジョイント部分を削り過ぎたのが原因だったようだ。新たに作り変えることに相成りました。
頑丈で重いロッドの製作過程をまとめてみました。

そこで写真左側にある竹(多分孟宗竹の細い奴、道路わきの崖にいい感じで生えていた)2年前のもの、ドライブ中にいい竹があると思わず採取している。少し硬くて重いが強度は抜群。
電気コンロ(簡単便利)であぶり曲がりを矯正して矯めていく。火であぶり竹の繊維を強くすることを矯めると言います。正直自己流で、ましてや電気コンロですから何とも言えませんがいい感じでロッドのブランクに化けます。

キレイにブランクをペーパー掛けやら、矯めを2~3回繰り返しガイドを取り付けます。ブランクは漆を薄めたものを2~3回拭き塗り仕上。
ガイドのスレッドはタコ糸(強度抜群)で巻きます。穂先の方はなるべく軽くしたいので絹糸♯30で巻きます。ただ今回はフライロッドと言うよりはオールマイティーに使用できるロッドに変更。ダブルフットのガイドを使用(これしかなかった(笑))ガイド巻きが終わったらエポキシ樹脂を薄めて固めます。まだ作り変えるかもしれないので仕上げ塗りはまだしません。

ブランクが完成したところでグリップ部分の製作です。
当然折れて短くなってますので適度な長さに切り飛ばし、スリーブジョイントが収まるように新たにグリップ風に太い竹をつなぎます。リールシートから上の2段目が今回繋いだ部分です。
グリップ用にタコ糸をたくさんまきまき。根気よく❗
リールシートから下は取り外しできるタイプのフェルールを使用しているのでバット部の交換可能です。長いバットをつければ投げ竿として使用できます。
完成したのが上の写真ですがさすがにグリップ部分がごつくて重い。ダブルフックやらタコ糸やらで重量アップです。
しかーし、頑丈です。340グレイン(22gくらい)のフライラインを振り回すことが可能です。(振り回すだけで思うように飛ばせませんが)いやしかし、いかんせん重くてフライには不向きです。
今後の使用としては投げ竿がいいかも。

そこで物は試しとスイッチロッドなるものをヤフーショッピングで購入(M MAXIMUMCATCH Maxcatch V-Switch 両手スイッチロッド フライロッド カーボン4ピースロッド#8)
優れものです。お値段も手ごろで15000円弱で買えました。お店によって値段はバラバラ。
11フィート(3350㎜)。軽くて振りやすい(当たり前か)が、うまくなるにはキャスティング練習は必須です。
それでも竹で作りたい欲求が抜けないで新たに製作中。これで船用3本、ルアー用3本、フライ用2本、万能1本計9本。製作途中1本、計10本。年間1本ペースで製作してる。(次回レポート予定)
