丸竹ロッド製作(フライロッド)

ついに完成丸竹ダブルハンドロッド

野山に自生している竹を使ってロッド製作を始めて早10年。3~4本を手掛けたが作り変えを重ね使用できるのは2本。#3,4 #5,6のシングルハンド。両方とも入魂済みで使用感もいい。

残すはダブルハンドのみ。前回の1本目は重すぎてアウトかな。

そこで2年~6年前に採取していた矢竹(主に弓矢に使用される)を使うことに。矢だけの特徴は節のでっぱりが少ないすらっとした竹でヘラ竿とかでよく使われる。軽くて反発が強い。グラスとカーボンで言ったらカーボンに近い感じ。

今回は1本の竹で作るのではなく3本を組み合わせて製作してみた。

先ずバット部分は根元14㎜ 先端9.5㎜ 穂持ち(2番)は根元9㎜ 先端7㎜ 穂先は根元7㎜ 先端5㎜の竹を使用。(ちなみに1本、穂先の矯め中に力を入れすぎ折れてしまった。(´;ω;`)細心の注意が必要なのが改めて分かった。)

各寸法は1100㎜(グリップ込み)、1010㎜、1010㎜で3120㎜+リールシート(尻手含む)230㎜で約11フィート(3350㎜)

矯めが終わりブランクの塗装を漆でコーティングします。場所があればエポキシで塗りたいのですが狭いので漆を薄めて(専用漆薄め液)塗っては乾かしを4回ほど行います。つるつるです。

各ジョイントは7㎜と5.5㎜の金属製フェルールを芯材にグラスを入れて補強。軽くするんであれば芯材を竹にしてもいいんですけど意外と折れやすいので補強もかねてグラスを使用してます。

そしてガイドです。フライロッドではスネークガイドが主に使われていますが、ちょっと奮発してチタンのシングルフット・SICを取り付けます。ワンランク上のトルザイトリングは軽くて穴径も大きくなりますがお高い。チタン製のSICで妥協です。ヤフーショッピング内のOZATOYAさんで購入。包装しっかり丁寧です。

前回購入したスイッチロッド(こちらもヤフーショッピング)のガイドの間隔に合わせてセットします。マスキングテープで位置決めし、フット部分にアロンアルフアで仮付けしたら♯30の絹糸でラッピングしていきます。トップガイドは芯材に1.5㎜のグラス芯を入れて差し込み固定。

ラッピングのコツは下からガイド側へ隙間なく巻いていきます。少しの隙間は後でへらでこすると隙間は消えます。糸が重なってしまうと治りませんし仕上げがキレイになりませんので丁寧に巻いていきます。これが根気がいる作業ですがロッドの強度もしかり見た目にも影響出ますし慎重に。

今回仕舞寸法を抑えるためにグリップをボルトナット使用で脱着式にしてみました。以前はフェルール使用。

ついでに丸竹の場合節間の補強巻きも一緒に行います。節間とジョイント部分がもろいのでラッピングで補強しますが、ここで糸の色を変えて趣向を凝らします。糸の質にもよりますがコーテイングした時に沁み込んで濃くなる傾向がありますので試し塗りで確かめまて置きましょう。スレッドのコーテイングは大体エポキシを使用します。100均で売ってる10分硬化タイプをエポキシ薄め液(ラッカーシンナーでも可)で薄めてスレッドにしみこませます。30分ほどで触れる位乾くのでもっぱらこれを使用しています。

最終コーテイングはロッド専用エポキシを使ってロッドモーターにて仕上げる必要がありますが、気にしなければ実釣には十分耐えますし、最後の仕上げに取っておきますw。

ついでに以前製作したダブルハンドロッドのバッド部分を再製作。太い矢竹(18㎜)を使用して少しでも軽くしようと付け替えてみたものの2番目に強度のある孟宗竹を使用しているから持ち重り感がやはり半端ない。そこで週末2本をキャス連を兼ねて試し振り。

ラインはスカジット系のショートヘッド340グレイン(22g)と180グレイン(11g)の2種類の重さを試してみることに。

正直スカジット系は初の使用なのでうまく投げることがまだできませんが練習です。チャラ瀬の流れが緩いところで練習。まずは新たに製作したロッドを180グレインのラインを投げてみるといい感じに飛ばせます。へたくそなりに20m位は楽に飛んでいきます。340グレインに交換し恐る恐る投げてみると、意外と振れる、ラインが重いのでしなりが大きいが折れることなく使用できる。適正は180グレイン~200グレインと言ったところかな?

次に製作しなおしたロッドを340グレインのラインを試してみるとオーバーヘッドでもスイングできるパワーがある。しかし重い。使えないこともないが投げ竿として使用したほうが無難かな?

今回無事折れずに試し振りをしたけどラインの重量とシステムを勉強しながら、キャス連もかねて実釣していかないと使いこなすことが難しいかもしれない。ま、これで念願のダブルハンドロッドも製作できたし良しとしよう。

次はフライラインのリーダーを自作してみることになりそうだ。リーダーも購入すると馬鹿にならないので(フライラインはお高い)古いラインを活用して製作しよう。

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