竹竿(竹の種類)

竹の種類

一本の竹を使って釣竿を作ってみたいと思ったことはありませんか?竹に限らず自作のロッドで魚を釣る・・・私にとって一つのあこがれです。手軽に手に入る竹でロッドを作ってみませんか?

竹でロッドを製作するのに適した竹を何種類か紹介したいと思います。ホテイチク、矢竹、丸節竹、破竹、真竹、孟宗竹、高野竹、根曲竹などがあります。バンブーロッドとか有名ですが削りの技術が伴わないため省きます。私は竹そのものとグラスとかも併せて製作します。

ホテイチク

一般的な釣り堀とかでよく見かける竿です。比較的手に入りやすい強い竹です。節がごつごつしていて見た目がごつくなりますが石鯛竿とかに使用されていますし、強度があります。

矢竹

弓矢の矢の材料として普及したと言われています。節が低くツルっとしているのできれいな竹です。主にヘラ竿に使用されています。数100本ある中でも節間が詰まった竹は稀なので見つけたら即ゲット(ただし2年生以上のものに限ります)。日の当たる河原とか海辺の竹は肉厚で固い(重い)ものがあるようで、山間部の日蔭育ちは肉薄(軽い)が目立つ。目的に合ったテーパー選びも大切な要素になり、乾燥した後の調子がどうなるのか判断が難しい。

丸節竹

どこにでも生えているごく普通の竹。矢竹に似ていますが節が膨らんでおりスマートではないですが、使えないことはありません。節間が適度に詰まっており小物竿なんかに適しています。

破竹・孟宗竹

根付きの細いものをロッドの元に使用します。手ごろな細いものを探すのが苦労しますが節の詰まった一品物を探すといいでしょう。

真竹

癖が強く非常に作りずらい 為、そのままでは釣竿には不向きです。穂先の材料とかには適しているようで削り穂として製作されているようです。

高野竹

矢竹や熊笹に似ている竹で強靭な竹らしいです。2~3m位の8㎜前後の竹をヘラ竿の穂持ち(上から2番目)に使用されるそうですがまだお目にかかったことがありません。

根曲竹

雪深い山間部に多くあります。山菜のタケノコが有名で非常に美味しいです。竹細工も豊富に作られているようですが釣竿としては使用されることが少ないようです。

根曲竹(姫竹)特徴

背丈は2~3mほど、太さは5~18㎜くらいまでありますが、太いのは稀です(美味しいので食べられてしまいます(笑))

雪深い山間部に生えるため雪に押されて根元から曲がっています。採取は雪が降る前に3年物(3回ほど枝分かれ)を採取します。4年ほどで枯れるようです。

とにかく強い。強靭です。曲げてもほぼ折れません。半面まっすぐに伸ばすのが大変。火入れがうまくいかないと固くならず釣竿として使用できません。根元と穂先は使い物にならないのがほとんどかもしれません。中間を主に使用しています。竿尻はホテイチクや孟宗竹を使用して穂先はグラスや矢竹を使用します。

もし手に入れば庄内竿に使用している竹とか、高野竹を使った竹竿を作ってみたい。

現在制作しているロッドは、根曲竹と矢竹がほとんど。根曲竹は肉厚で折れにくい反面曲がり癖が付きやすいむづかしい竹です。矢竹のほうが釣竿には適しているようです。同じ矢竹でも採れる場所により性質が全然違う為、いろんなロッドが出来ると思います。

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