竹竿(道具)

竹竿製作用の道具

上から殺し木・ロッドキーパー・矯め木

ロッドキーパーは仕上げの塗装時にエポキシ樹脂が垂れないようにゆっくり回転させる道具。5000円くらいで手に入ります。

矯め木は固い木を貼り合わせて左右対称に自作してます。

殺し木。なんとも物騒な名前ですがこれは竹の切り口を真円に近くするために使用します。テーパー状にドリルで穴をあけてあり、温めた竹を突っ込んでぐりぐりします。

ロッドに糸を巻くときに使用する糸巻き機。ある程度のテンションがかかるようにできております。使用する糸は絹糸の♯30や♯50を使用。テンションがかけられるようにスナップリングがついています。ちなみにスタンドは左右に移動できますよ。

簡易ストーブを利用したコンロ。もっぱら家の中で作業するので電熱器を主に使ってますけどね。外は寒いんです。

こんな感じであぶった竹を伸ばしていきます。こげない様にとやけどに注意。あぶりが少ないと折れますよ。

あぶりながら慎重に伸ばしていきます。

直径25㎜~30㎜くらいの孟宗竹。荒溜めの段階。

簡易的にヒートガンを使用したりします。温度調節機能付き。あると便利。

竹を矯めるとは?

竹竿製作で重要な工程が溜めと言われる竹をあぶって鍛えること。竹の繊維は150℃を超えると性質がガラス質に変化するらしい。グラスファイバーのようなものに変わり強靭な粘りと復元力が生まれる。300℃を超えると炭化してしまい使い物にならなくなるので一番難しい作業になる。

感覚では熱していくとわかるのだが竹の色が変わる少し手前までで矯め木を使い矯正してあげる。飴のようにくにゃっと曲がる。熱するのが足りず曲げると使い物にならなくなるので注意。竹の種類により加減がむづかしいので経験するしかない。とにかく慎重に!

大体4回くらい矯めと乾燥を繰り返すと強靭なブランクに仕上がる。

竹を採取してから2年以上寝かせた竹を使用しないと使い物にはならないと思う。欲を言うなら4年以上は必要だろう。雨に当てず自然乾燥がいい。場所がない部屋でも隅っこに束で保管している。

こんな束が3つほど・・・邪魔だから何とかしてとカミさんが・・・

荒溜め

竹を取ってきたらなるべく早くあぶって伸ばし虫殺しを行うことが大事。汚れを取り殺虫を行って保管しましょう。あとは竹の色が変わる頃(2年ほど)ロッド製作開始。2年もたつとこんなはずじゃなかった、みたいな竹もありますのでやはりたくさんあったほうがいいんだけどね。怒られない程度に集めましょう(笑)。

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